通勤通学、買い物などの日常使いからツーリングなどのレジャーまで、バイクの用途は広く、大変便利で楽しい乗り物です。バイクに乗る際は免許が必要となりますが、免許にはどのような種類があるかご存じでしょうか。ここではバイク免許の取得を検討している方に向けて、免許の種類や取得方法、費用などについてご説明します。
バイクの免許には種類がある
バイクの免許にはさまざまな種類がありますが、大きくは排気量で分類され、さらに原付免許以外は全車種運転可能か、AT(オートマチック)車限定で運転可能かによって分かれ、全部で7種類となります。それでは順に説明しましょう。
■原付免許
総排気量50cc以下のバイクを運転できます。16歳から取得可能で、二人乗りはできず、高速道路も走行できません。車体が小さく小回りがきき、通勤通学など比較的近場の移動に利用されることが多いほか、宅配などの用途でも活用されています。
■小型限定普通二輪免許
総排気量50cc超125cc以下のバイクを運転できます。16歳から取得可能で、免許取得後1年を経過すれば一般道限定ですが二人乗りも可能です。高速道路は走行できません。中型ほどの安定感はないですが、長距離でなければ快適に運転できます。主な目的が普段の生活の足としての利用で、2人乗りも想定しているなら使い勝手のよいバイクです。
■AT小型限定普通二輪免許
小型限定普通二輪免許と違いオートマチック車しか運転できませんが、クラッチ操作を覚える必要がないことはメリットでもあります。
■普通二輪免許
総排気量125cc超400cc以下のバイクを運転できます。16歳から取得可能で、免許取得後1年を経過すれば一般道限定ですが二人乗りも可能で、高速道路も走行できるのです。教習所でもっとも受講者の多い人気の免許で、街乗りからオフロード仕様まで、さまざまなバイクを運転できます。バイクの魅力を存分に味わいたい方にはこの免許がおすすめです。
■AT限定普通二輪免許
普通二輪免許と違いオートマチック車のみの運転が可能です。近年街中などでよく見かけるビッグスクーターは、この免許で運転ができます。
■大型二輪免許
総排気量400cc超のバイクを運転できます。16歳から取得可能で、免許取得後1年を経過すれば、一般道限定ですが二人乗りも可能で、高速道路も走行可能です。1,000cc超の大型バイクを運転したい方はこの免許が必要です。教習所で取得できるため、近年免許取得の割合が高くなっていますが、扱いや運転の難易度が上がることは考慮しておきましょう。
■AT限定大型二輪免許
大型二輪免許と違い、オートマチック車のみ運転可能です。
バイク免許の取得にかかる費用
バイク免許を取得する際、ほとんどの場合は教習所に通うことになりますが、免許の種類以外に普通免許の有無で、その費用は変わります。原付の場合は普通免許の有無にかかわらず相場は4,200円ですが、原付以外は普通免許ありで7万円~12万円、普通免許なしで10万円~23万円と相場に大きな差があります。この費用自体は選んだ免許の種類に応じて負担せざるを得ませんが、以下のことに注意すれば節約が可能です。
■乗るシーンや嗜好について熟考したうえで免許を選ぶ
想定している排気量が本当に必要か、AT車ではだめなのかなど、費用を決定する大きな要因については充分な検討が必要です。乗るシーンや自分の趣味嗜好と照らし合わせて、最適なバイクを見極めましょう。
■教習所への入校は閑散期をねらう
閑散期に教習所に入ると値段が安くなることがあります。時間的な余裕がある場合は、需要期をなるべく避けることで、費用面でも混雑面でも恩恵を受けることができるでしょう。
■合宿免許を活用する
合宿免許は最短で卒業できるようにカリキュラムが組まれているため、費用を抑えることができます。まとまった時間を確保できる場合、検討してみる価値はあります。
バイクの免許を取得する方法
バイク免許の取得方法には、次の3通りがあります。
■教習所に通って取得する
教習所では卒業検定に合格後、本試験では技能試験が免除され、その後、適性検査と学科試験に合格すれば免許が交付されるのです。また、通学と合宿の2通りの方法があり、合宿だと約1週間で取得可能です。
■一発試験で取得する
教習所に通わず、運転免許試験場で直接試験を受けて取得する方法です。適性検査や学科試験(普通自動免許所持者は免除)、技能教習に合格後、取得時講習、応急救護講習を受講すれば完了です。合格すれば約5万円で取得できるため、費用が大きく節約できますが、未経験者にとっては非常に難しく、通常は教習所に通うことになります。
■運転免許センターで取得する(原付免許)
原付免許は技能試験がなく、運転免許センターでの受験により最短1日で取得ができます。適正試験と学科試験に合格後、運転の基本を教わる原付講習を受講すれば完了です。
ここではバイクの免許の種類や取得に関する注意点についてご説明しました。ひと口にバイクといっても大きさやタイプによって免許の種類もさまざまで、費用や取得条件も違うことがお分かりいただけたでしょう。免許取得にあたっては、どのように活用するのか、バイクのある生活シーンを具体的に想像して検討するようにしましょう。
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