「バイクに乗ってみたいけど、どのくらいお金がかかるか分からない」「なるべく購入費用を安く抑えたい」というようなお悩みを持っているバイク初心者の方は多いです。この記事では、バイクの購入費用の内訳から節約方法、バイク購入後に持っておきたいアイテムまで詳しくご紹介します。
バイクの購入費用の内訳
ネットで車両価格を検索し、予算に納まるバイクを見つけて契約を試みたら、値段が跳ね上がっている…なんてこともあります。実は、これは詐欺でもなんでもなく、バイクの購入時にはバイク本体の価格とは別に「納車整備手数料」・「登録手数料」・「重量税・軽自動車税」・「自賠責保険」の4つの費用がかかる仕組みになっています。
■納車整備手数料
購入が決まったバイクは、納車前に欠陥がないかどうか点検・整備が行われます。整備の内容は、中古の場合は、バッテリーやタイヤの交換やオイルの点検などが中心で、古くなった部品を新しいものに交換してくれます。新車の場合は、新車の状態がバイク本来の性能を発揮できる状態かどうかチェックし、ホイールを支えている取り付けボルトが強く締め付けられすぎていないかどうかをチェックします。
どれだけよいバイクを買ったとしても整備がきちんと行われてないまま乗車すると、滑らかな乗車感やスピード感を体感できないため、納車整備はきちんと受けた方がよいです。また、納車整備手数料は業者によって価格が異なるため、あらかじめ価格を聞いておくことをおすすめします。
■登録手数料
登録手数料とは、ナンバープレートを取得するためにかかる費用です。車と同じく、バイクが公道を走る際にはナンバープレートをつけることが義務付けられています。ナンバープレートは、125cc以下であれば市役所・126cc以上は陸運局で取得できます。バイクショップで購入時に代行依頼できるため忙しくて市役所や陸運局に行くことが難しい方はお願いしてみましょう。
■重量税・軽自動車税
バイクを購入すると、重量税と軽自動車税という2種類の税金が発生します。排気量ごとにかかる税金が異なるため、注意が必要です。
重量税
・125cc:税金なし
・126cc~250cc:登録時に4,900円
・251cc~:車検ごとに年数分の支払い登録後12年まで年間1,900円
軽自動車税
・90cc以下:2,000円
・91~125cc:2,400円
・126~250cc:3,600円
・251cc~:6,000円
重量税・軽量自動車税のどちらも排気量が多くなればなるほど税金がかかる仕組みとなります。購入するバイクの排気量を確認し、年額で納めなければならない税金を把握しておきましょう。
■自賠責保険
自賠責保険は、法律で加入することが義務付けられている保険です。もしも自賠責保険に加入せず運転し、事故を起こしてしまうと補償を受けられず、全額自己負担となってしまいます。また、未加入の運転は一発免停となるため必ず加入しましょう。自賠責保険料は、契約期間・排気量によって異なります。
バイクの購入費用を安く抑えるためには?
保険や税金は支払い義務があるとしても、バイクの購入費用をなるべく安く抑えたい…と考えている方は、中古車の購入を検討し、さらに購入する時期を選びましょう。
バイク業者にも、繁忙期と閑散期があります。ドライブに最適な春から夏にかけては需要が上がるため、値下げをしている業者は少ないです。しかし、寒い時期、とくに12~2月にかけてはバイクに乗りたいと考える人が少なく、閑散期のため値下げをしている業者もあります。
バイク購入後に必要になるアイテム
バイクを買って体があればすぐに乗れる!というわけではありません。安全かつ快適に乗車するためには、いくつか買っておいた方がよいアイテムがあります。
■ヘルメット
ヘルメットの着用は、法律で義務付けられている必須アイテムです。もしもヘルメット無しで公道を走ってしまうと逮捕されてしまいます。万が一ガラスや硬いものに当たっても大丈夫なように、「フルフェイスヘルメット」を選ぶことをおすすめします。
■胸部プロテクター
ヘルメットの次に絶対に購入してほしいアイテムは、胸部プロテクターです。バイク事故による死亡の最も多い原因は頭部の強打の次に胸部のダメージによる損傷です。また、ヘルメットは義務付けられていて誰もが購入しますが、胸部プロテクターは着用が面倒なこともあり案外見落とされがちです。しかし、大切な命を守るために、必ず購入しましょう。
■グローブ
グローブも安全性のために必須のアイテムです。バイクは、自動車よりも転倒リスクが高い乗り物であるため、万が一転倒した時に怪我をしないように装着しましょう。また、防寒・防水もかねて「ネオプレーン」・「ゴアテックス」といった素材のグローブを選べば雨の日でも濡れずにバイクをコントロールできます。
■ランディングシューズ
ランディングシューズも、グローブと同じく転倒した時に怪我を防ぐために必須のアイテムです。内側にプロテクターが装着されているため、通常の靴よりもしっかりした素材で足を守ってくれるのが特徴です。また、ハイカット機能で捻挫しやすいくるぶしを守ってくれるため、購入をおすすめします。
バイクの購入には、本体価格とは別に整備・保険・税金の三要素の予算が必要です。とくに保険や税金は義務付けられているため、節約できるポイントは少ないですが、購入の時期を選ぶことで値下げを狙うことも可能です。安全性に十分考慮し、快適なツーリングを楽しみましょう。
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