重量の大きいバイクや大きな車体のバイクは多くの方が憧れる車種です。しかし、250cc以上のバイクは2年に1度の車検が必要となります。せっかく憧れのバイクを購入したのに、予想以上に維持費が掛かってしまうと長く持てなくなってしまいますよね。そこで、実際どのくらい車検に費用が掛かるのか、車検の種類について紹介します。
バイクの車検にかかる費用
■法定費用について
バイク車検に掛かる費用について、ディーラー車検とユーザー車検で変動がありますが、約2万円~6万円程掛かります。最低限掛かる費用のことは法定費用と呼ばれていますが、どちらの車検も同じ費用が掛かります。
主な法定費用としては、重量税・自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)・印紙代の3点あります。重量税については、登録より13年未満3,800円、13年~18年未満4,400円、18年以上5,000円です。自賠責保険については、24か月の場合は1万3,640円、25か月の場合は1万4,010円です。
印紙代は基準適合性審査1,300円、自動車検査手数料400円、用紙の印紙代50円です。初年度については印紙代が1,750円となりますので、これらの合計1万9,190円は最低限、法定費用として必要になってきます。
ディーラー車検とユーザー車検の違い
■ディーラー車検について
車検をバイク屋に頼む場合をディーラー車検と呼びます。費用としては、代行手数料、法定費用、法定整備基本料金、整備費用、部品代が掛かってきます。法定費用は一律となりますが、その他の費用はバイク屋により変動があります。
一番安くて4万円程でできる業者がありますのでよく調べてから選ぶことをオススメします。ただし、消耗品であるオイル、タイヤチェーン、タイヤ交換をすると別途料金が掛かり、すべてを含んだ相場平均はタイヤを換えない場合5万円~6万円程になります。
タイヤは銘柄により変動幅が大きいので、ご自身のタイヤの種類、または変更する場合は価格も含めて長い目で考えるとよいです。バイク屋さんによっても価格が変わりますが、価格だけではなく、安心して任せられるスタッフがいるかどうか、対応が迅速かつ丁寧かなど、対応力も含め決定するとよいでしょう。
■ユーザー車検について
陸運局に自身でバイクを持参し、手続きや検査を受けることをユーザー車検といいます。この場合は、法定費用のみで車検を通すことが可能というところがメリットとしてありますが、消耗品を換える場合は別途部品代が掛かることがあります。書類の準備やバイクを自身で持ち込むというデメリットもあります。
■ユーザー車検の鬼門
ユーザー車検の鬼門といわれているのが、光軸調整です。この検査では、ヘッドライトの向き、明るさのチェックを行います。この検査では微調整が必要となってくるため、事前に検査項目を確認しておくことが大切です。光軸調整のみ事前にバイク屋にお願いした場合は、約2,000円で検査の基準通りに調整してもらえます。こちらの検査のみ事前に対策をしておくと、スムーズに車検に通ります。
■ディーラー車検とユーザー車検どちらがよい?
普段からご自身でオイルの交換や洗車、タイヤの確認などを行っている方は、高額の車検料を支払って業者にお願いする必要はないと考える方が多いです。手間は掛かりますが、ユーザー車検をオススメします。整備を普段からしていない方はプロにきちんと見てもらうことをオススメします。
また、ユーザー車検の際の注意点として、平日日中にバイクを陸運局に持ち込まなければなりません。また、書類に不備があると車検が通りませんので、事務作業が得意な方は問題ないのですが、苦手な方にとっては手間が掛かってしまいます。
車検の内容は売却額に影響するのか
■売買時のバイクの状態が重視される
結論からいうと、バイクを売る時の価格については、ディーラー車検、ユーザー車検、どちらであっても影響はありません。バイク売買査定の価格決定に際しては、車検をした際の整備状況や車検を頼んだ業者の影響はまったくなく、査定を受ける際のバイクの状態が重要視されています。ですので、車検時に売る時のことは考える必要はなく、普段からバイクの状態をよくしておくことが大切です。バイクの保管方法などについても調べておくとよいでしょう。
以上が車検に掛かる費用や注意点となりますが、いかがでしたでしょうか。ユーザー車検とディーラー車検の違いやメリット・デメリットをしっかりと把握し、憧れのバイクをしっかりと普段からメンテナンスしつつも2年に1度の車検をどう受けるか、費用や手間等も含めた上で決定することをおすすめしています。
また、常によいバイクの状態でいることで、売る際の売買価格も高くなっていきます。大切なバイクをできる限り購入時の状態のまま、維持させることが何よりも大切なのではないでしょうか。とくに初めての車検でどうしたらよいかお悩みの方は、最初はディーラー車検で通して2回目以降はユーザー車検にチャレンジしてみるのもよいですね。
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